「子どもを望まない相手」を探しアプリで撃沈…千種ゆり子が語る相手探し
お天気キャスター・千種ゆり子さん(38)へのインタビュー記事が公開されました。26歳で早発閉経の診断を受けた千種さんは、子どもを産めない前提で相手と出会おうとマッチングアプリを利用。しかし「子どもがほしい」という条件欄を見るたびに落ち込み、早々に退会したと語られています。合理的に見える条件検索が、当事者にとって思わぬ心の負担になった経緯を、デートログ編集部が整理します。
何が起きたか
マッチングアプリにまつわる出会いを扱う文春オンラインの連載記事(Yahoo!ニュース配信)に、お天気キャスターとして活動する千種ゆり子さん(38)へのインタビューが掲載されました。全3回の最終回にあたる今回は、結婚に至るまでの相手探しと、その過程でマッチングアプリがどう関わったのかが本人の言葉で語られています。
記事によると、千種さんは26歳のときに早発閉経の診断を受け、医師から子どもを産むのが難しいかもしれないと告げられたと報じられています。29歳で不妊治療を断念したものの、当時は「子どもを産めない自分は結婚もできるはずがない」と思いつめていたと伝えられています。妊娠・出産をめぐる悩みが、恋愛や結婚そのものへの自信の揺らぎにまで及んでいたことがうかがえます。
治療中に交際していた相手には早発閉経のことも打ち明けており、相手は千種さんを傷つけないよう寄り添う言葉をかけてくれたと語られています。
子どもを産めなくても関係ないよ
ところが当時の千種さんは、その言葉をそのまま受け止めることができなかったといいます。まだ妊娠を諦めておらず、欲しかったのは「そのままでいい」という肯定ではなく、一緒に治療へ向き合ってほしいという気持ちだったため、二人はすれ違ってしまったと振り返っています。相手を責めるような明確な出来事があったわけではなく、それでも気持ちが整理できずに関係を一度リセットしたい思いが強くなったと伝えられています。
その後、最初から子どもを産めないと分かったうえで出会える相手を探そうと考え、30歳でマッチングアプリを始めたと報じられています。「子どもを望まない」という条件で相手を絞れると期待していたものの、実際には「この人いいな」と思った相手でも「子どもがほしい」の項目にチェックが入っていると、その時点で強く落ち込んでしまったといいます。やがて子どもを望むかどうかの欄を見ること自体が怖くなり、早々に利用をやめたと語られています。合理的なはずの方法が、かえって自分を否定される場面を繰り返し突きつける結果になったわけです。最終的に千種さんは、もともと自分の人となりを知っている人の中から、子どもを産めないことも受け入れてくれる相手を探す方向へと切り替えたと伝えられています。
マッチングアプリ利用者への影響
今回のエピソードは、マッチングアプリの「条件で絞り込める」という機能が、必ずしもすべての人にとって快適に働くわけではないことを示していると考えられます。多くのアプリには、結婚観・子どもを望むかどうか・家事分担の考え方といった価値観の項目が用意されており、プロフィール上で公開されています。これらは本来、価値観のミスマッチを早い段階で避け、無用なすれ違いを減らすための仕組みです。実際、子どもを望まない人・望む人が互いに事前に立場を確認できることは、双方にとって大きなメリットになり得ます。
一方で、こうした項目は「自分に選択肢がない」と感じている人にとっては、繰り返し現実を突きつけてくる存在にもなり得ます。千種さんのケースのように、健康上の事情で子どもを持つことが難しい人が「子どもがほしい」という表示を見るたびに落ち込む、というのは十分に想像できる反応です。条件検索は数字や項目で相手を並べ替える性質があるため、自分自身を「条件に合わない側」として認識しやすく、心理的な負担が積み重なりやすい構造があると考えられます。
実務的な観点から、編集部としては次のような向き合い方が現実的だと考えます。第一に、疲れを感じたら一度アプリから距離を置くことをためらわないことです。退会や休止は「うまくいかなかった」ことではなく、自分を守るための正当な選択です。第二に、条件欄を「相手を減点する基準」ではなく「話し合いの入り口」として捉え直すことです。プロフィールの一項目は現時点の希望であって、交際の中で変化することもあります。第三に、アプリだけに出会いの手段を限定しないことです。千種さんが最終的に選んだように、自分を既に理解してくれている人間関係の中から縁が生まれることも珍しくありません。デリケートな事情を抱える利用者ほど、複数のルートを併用し、無理のないペースで進めることが結果的に安定した出会いにつながりやすいと考えられます。
編集部の見方
デートログ編集部として今回の記事から受け取ったのは、マッチングアプリの「効率」と、利用者一人ひとりの「心の状態」は必ずしも一致しないという事実です。条件で相手を絞り込める仕組みは、価値観の合う人と早く出会うための強力なツールである一方、自分の弱さや悩みと向き合っている最中の人にとっては、その効率性そのものが刃になり得ます。とりわけ妊娠・出産のように、本人の努力ではどうにもならない事情が絡む場合、アプリの一律なチェック項目は当事者の複雑な気持ちを取りこぼしがちだと感じます。
同時に注目したいのは、千種さんが「子どもを産めなくても関係ない」という肯定の言葉を、当時は受け取れなかったと率直に語っている点です。相手の善意そのものよりも、まず自分自身が現状を受け入れられているかどうかが、他者の言葉をどう感じるかを左右する——これは恋愛や結婚に限らず、多くの人間関係に通じる示唆だと考えます。マッチングアプリで良い相手に出会えるかどうかは、条件の一致だけでなく、自分の心の準備が整っているタイミングにも大きく左右されるのではないでしょうか。
編集部としては、悩みを抱える利用者に対して「早く結果を出す」ことを急かすような使い方を勧めません。休むこと、方法を切り替えること、身近な関係に立ち返ることも立派な選択です。アプリはあくまで出会いの入り口の一つに過ぎず、その使い方や距離の取り方は自分で決めてよいものだと、あらためて伝えたいと思います。
詳しくは出典: Yahoo!ニュース(配信)の記事をご確認ください。